鑑賞映画の解説 |
サウンド・オブ・ミュージック The Sound of Music <鑑賞日:2011・7・25> |
制 作:1965年 アメリカ 上映時間:177分 監 督:ロバート・ワイズ 原 作:マリア・アウグスト・トラップ 作 曲:リチャード・ロジャース 作 詞:オスカー・ハマースタイン2世 出 演:ジュリー・アンドリュース、クリストファー・プラマー そ の 他:1965年アカデミー作品賞、監督賞など5部門で受賞 |
あらすじ 1930年代のオーストリア。修道院見習いのマリア(J・アンドリュース)は歌が 大好きで、野原を駈け巡り修行に身が入らない。彼女の行く末を案じた院長のはか らいで、トラップ大佐(C・プラマー)の家の7人の子供たちの家庭教師となる。 はじめ、家庭教師嫌いの子供たちはなつかないが、雷雨をきっかけにマリアと仲良 くなる。マリアは父親のしつけが厳しくて遊びを知らない子供たちを戸外に連れ出 し一緒に歌い、遊ぶ。最初はマリアのやり方に不満を持った大佐も、マリアの教育 方針に理解を示し始める。トラップ大佐が男爵夫人と婚約することとなったので、 マリアは修道院に戻った。しかし、大佐はマリアへの愛情に気付いて男爵夫人との 婚約を破棄して、マリアと結婚する。そのころ、オーストリアはナチスドイツに併 合されることになり、ナチス嫌いの大佐は家族共々スイスへの亡命を決意する…… |
解説 実話をもととした原作を、リチャード・ロジャース(作曲)とオスカー・ハーマス タイン2世(作詞)の黄金コンビが作り上げたブロードウエイ・ミュージカルを「ウ エスト・サイド物語」のロバート・ワイズが監督した。映画化に際してはマリア役 はオーデションの結果、ワイズの決断でアンドリュースに決まった。ワイズは舞台 の脚本に大幅に手を加え、ナチス批判を強調して、社会性を持たせた。美しいアル プスの山肌に広がる緑豊かな平原で子供たちと歌うJ・アンドリュースの歌声が素 晴らしい。『ド・レ・ミの歌』『エーデルワイス』など耳に馴染んだ名曲が次々と 繰り広げられる。舞台では、室内劇だったのを、映画では全編ロケで撮影し、アル プスやザルツブルグの美しい風景を70ミリの大画面に収めた。アカデミー作品、監 督賞など5部門で受賞した。 ジュリー・アンドリュース(1935〜) 12歳のときにロンドンで本格的に舞台デビュー。18歳のとき、ブロードウエイに 招かれて、ミュージカル『ボーイフレンド』で主役デビューを果たす。さらに新作 ミュージカル『マイ・フェア・レディ』ではイライザ役に抜擢されこれが彼女の当 たり役となった。しかし、映画化に際してはイライザ役はオードリー・ヘップバー ンに奪われ、失意に沈むが、1964年ミュージカル映画『メリー・ポピンズ』に出演 し、アカデミー主演女優賞を得る。この映画でもアカデミー主演女優賞にノミネー トされたが、2年連続受賞の快挙はならなかった。 |