鑑賞映画解説201114

鑑賞映画の解説

ＯＫ牧場の決闘
Gunfight at the OK Corral
＜鑑賞日：2011・11・28＞


  制　　作：1950年　　アメリカ
  監　　督：ジョン・スタージェス
　出　　演：バート・ランカスター、カーク・ダグラス、ロンダ・フレミング
　　　　　　ジョー・ヴァン・フリート

あらすじ

　３人のガンマンがフォート・グリフィンの町に来て、ドク・ホリディ（Ｋ･ダグラス）を仇として狙っている。たまたま所用で町に来たワイアット・アープ（Ｂ・ランカスター）はドクと愛人ケートの危機を救った。ワイアットはドッジ・シティの保安官を勤めており、ドクが命の恩人だとワイアットを慕ってドッジ・シティに現われる。この町に女賭博師ローラ（Ｌ・フレミング）が来る。女賭博師を許さないワイアットは留置所に入れるが、ドクのとりなしでローラは釈放される。３人の無法者が町に来たが、ワイアットはドクの助けで仕留める。ワイアットに恨みを持つ牧場主の上海ピアスが牧童たちを多数連れて街を占拠しワイアットは苦境に立つがドクに救われる。この事件の後、ワイアットは保安官を辞め、ローラと結婚を決意する。
　そのとき、トゥームストウンにいる兄のヴァージル･アープから助けを求める電報が届く。トゥームストウンではアイク・クラントンを頭とする牛泥棒一味が町を脅かしている。ワイアットはローラと別れ、兄を助けるため、トゥームストウンに向う。ドクは追いかけてきて途中で合流する。町に着いたワイアットは町の保安官がクラントンに懐柔されているので、対抗上、連邦保安官になる。クラントン側はワイアットの闇討ちを企て、誤って弟のビリー（Ｄ・ホッパー）を殺す。ここからＯＫ牧場の決闘の火蓋は切られた・・・　

解説

　アメリカ西部史に残る保安官ワイアット・アープと賭博師で早撃ちガンマンのドグ・ホリデイが、アリゾナ州のＯＫ牧場で無法者たちを撃ち殺した史実に基づく｢ＯＫ牧場の決闘｣は、これまでもいくつか映画化されている。1946年にはジョン・フォードによって「荒野の決闘」が作られ、その後11年を経て、ジョン・スタージェスは同じ題材でこの映画が作った。西部の大草原を馬に乗った３人の男がフランキー・レインの歌と共に現われる冒頭のシーンから、クライマックスのＯＫ牧場の決闘に至るまで銃撃戦が続き、西部劇のガンマンフアンを喜ばせてくれる。スタージェスのスタイリッシュな演出とワイアットを演じるＢ・ランカスターとドグ役のＫ・ダグラスの掛け合いも楽しい。ＯＫ牧場の決闘のあと、クラントンは逃げ延びるが、最終決戦をスタージェスは｢墓石と決闘(1967年)｣で描いた。