鑑賞映画解説201218

鑑賞映画の解説

ザッツ・エンターテインメントPARTⅡ
THAT`S ENTERTAINMENT　PART Ⅱ
＜鑑賞日：2012・12・24＞

  制　　　作：1976年　アメリカ　　120分
  監　　　督：ジャック・ヘイリー・Ｊｒ、ジーン・ケリー

解説

　1929年、トーキー誕生から1958年｢恋の手ほどき｣に至るＭＧＭミュージカル映画の歴史に残る名作のアンソロジーが、1974年「ザッツ・エンターテインメント」として公開され好評だったため、続編として『ザッツ・エンターテインメントPARTⅡ』が作られた。この映画では、前作で紹介しきれなかったミュージカル映画の他、コメデイ(マルクス兄弟、アボット・コステロなど)、ストレート・プレイ（スペンサー・トレシイーとキャサリン・ヘップバーンの共演作品）などが紹介される。68のハイライトシーンと、98人の大スターたちが繰り広げる歌と踊りは圧巻である。
　プレゼンターとして登場するフレッド・アステアは当時76歳、ジーン・ケリーは63歳で現役そのままに歌って踊っている。特にミュージカル映画時代を代表するスターであったフレッド・アステアはこの映画が最後のミュージカル映画出演となり、映画、テレビを通じてアステアのラスト・ダンスとなった。

(紹介される主な映画)

○踊るブロードウエイ(1935年)（フレッド・アステアとロバート・テイラー）
○奥様は顔が二つ（1941）（グレタ・ガルボ）
○踊る海賊（1948）(ジュデイ・ガーランド、ジーン・ケリー)
○キス・ミー・ケイト（1953）（アン・ミラー、ポブ・ホッシー）
○オール・オブ・ユー（シド・チャーリー、フレッド・アステア）
○煙が目にしみる（1952）(キャスリン・グレイソン)
○イースター・パレード（1948）（フレッド・アステア、ジュデイ・ガーランド）
○踊るアメリカ艦隊（1936）（エレノア・パウエル）
○雨に唄えば（1952）(ジーン・ケリー、ドナルド・オコーナー、デビー・レイノルズ)
○情熱の悪魔（1955）(ドリス・デイ)
○パリのアメリカ人（ジーン・ケリー、レスリー・キャロン）
○フランク・シナトラ特集(雲流るる果てに、錨を揚げて、下町天国、上流社会)
○ブロード・ウエイのバークレイ夫妻（フレッド・アステア）
○エスター・ウイリアムスの名場面
○スペンサー・トレイシーとキャサリン・ヘップバーンの共演作品集
○恋の手ほどき（1958）（モーリス・シュバリエ）