作成日　平成２５年４月１４日

開 催 日

平成２５年４月１１日

時　　　間

１０：００～１２：００

場　　所

金沢公会堂

出席人数

１２名

講　　師

真田　雅行　氏

作　成　者

深澤　勝美

テ ー マ

第１学習　柴村斎田家文書④　差上申御受取書之事ほか

概　要

１．柴村　甚之助について、今般　良からぬ風聞が御役所の聞くところとなり、お取
　　調べ中、番人をつけ預かり取り逃がさないようにとのお達しがあり、柴村村方三
　　役、親類が御請け申し上げます。

２．甚之助が　去月六日夜久良岐郡森村石工松五郎に頼置いた石塔を積取りに行った
　　折　天気が悪く　富岡の海岸に流れ着いた際、見つけた魚籠も同様に流れてきた
　　と思い、手元に引き寄せた。たまたまそこに居合わせ目撃した百姓義左衛門は、
　　夜中の事ゆえ甚之助が活魚を盗み取りに来たと思い伊兵衛に伝えたところ大騒ぎ
　　になり、甚之助は驚き、前後のみさかいもなくその場を逃げ去った。
　　甚之助から詫びもなかったが、目撃者によく問い質したところ、夜分ゆえよく見
　　えず確認出来なかったとのことで、甚之助が魚を盗み取るために流れてきた魚活
　　籠を拾い上げようとしたのだ思ったという。よって目撃者の勘違いであるので、
　　今後お互いに意趣遺恨なしと申していますので、目撃者及び富岡村名主より泥亀
　　新田取締名主永嶋段右衛門様に対しご慈悲をもってお取なし方お願い申しあげま
　　す。

３．前書きの通りの嘆願もっともと考えます。又富岡村一同の者も一件落着につき底
　　意なき旨申しており、両者に今後この様な事がない様申し聞かせますので、泥亀
　　新田名主永島段右衛門、町屋村、洲崎村、野嶋浦各名主連名にて何卒ご仁恵の御
　　沙汰を賜ります様御役所にお願い申しあげます。

補助資料

会員：伊達一雄氏作成「相模・武蔵三十一ケ浦」
延宝二年訴訟時の十七ｹ浦から今回訴訟の背景となる三十一ケ浦へ増加する経過

備　　考

次回予定

　平成２５年４月２５日　１０：００～１２：００　　於：金沢地区センター
　　　　　第２学習　富士・大山道中雑記①