【第１回】H１８年7月
|
天賞
|
定年や 決意の先に 雲の峰
|
國眼
|
|
地賞
|
蟇蛙 武州久良岐の 名主面
|
一馬
|
|
人賞
|
DVD 戻しまた見る 昼寝覚
|
幸治
|
|
【第2回】H18年8月
|
天賞
|
西向きの 鼻欠け地蔵 秋暑し
|
一馬
|
|
地賞
|
右に三つ 左に二つ 鯔飛べり
|
素屯
|
|
人賞
|
蔦の葉も 見納めて来し 応援団
|
一馬
|
|
【第3回】H18年9月
|
天賞
|
釣舟や 野島にかかる 天の川
|
好童
|
|
地賞
|
バッハ弾く チェンバロの音 秋めけり
|
勇平
|
|
人賞
|
天の川 落つる辺りや 墳墓の地
|
一馬
|
|
【第4回】H18年11月
|
天賞
|
金風や 白寿祝ぐ 紅鳥居
|
十九
|
|
地賞
|
時雨るるや チェロとピアノの 紡ぐ糸
|
勇平
|
|
人賞
|
朝比奈の 榧の古木や 冬日和
|
一馬
|
|
【第5回】H18年12月
|
天賞
|
赤青黄 万国橋の クリスマス
|
祥代
|
|
地賞
|
庫裏からの 咳きひとつ 慶珊寺
|
素屯
|
|
人賞
|
ベルボーイ ポインセチアの 列を縫ひ
|
一馬
|
|
【第6回】H19年1月
|
天賞
|
竹馬を 自慢げに乗る 童かな
|
|
|
地賞
|
日溜りに こぼれ降り来る 寒雀
|
勇平
|
|
人賞
|
はぐれ鳥 浮きつ沈みつ 冬の海
|
素屯
|
|
【第7回】H19年2月
|
天賞
|
町内の 梅を賞でつつ 防犯隊
|
重九
|
|
地賞
|
流鴬の 去りし山路の 静寂かな
|
十九
|
|
人賞
|
籤一つ さっと攫われ 梅白し
|
國眼
|
|
【第8回】H19年3月
|
天賞
|
霞立つ 一の倉沢 息を呑み
|
三旦
|
|
地賞
|
そっくりと 言はれし母の 春ショール
|
とも女
|
|
人賞
|
宵闇を 白木蓮が 灯しけり
|
岩介
|
|
【第9回】H19年4月
|
天賞
|
つちふるや マイカー虎に 豹変す
|
湧水
|
|
地賞
|
西に富士 東に房総 野に紫雲英
|
重九
|
|
人賞
|
果てもなく 俳話弾むや 山笑う
|
國眼
|
|
【第10回】H19年5月
|
天賞
|
千の葉の 千の光や 新樹風
|
十 九
|
|
地賞
|
風薫る 画廊に続く 木叢道
|
とも女
|
|
人賞
|
裏山に 一声残し 時鳥
|
たか女
|
|
