（2020年度）
毎月の句会で生まれた秀句です
☆北野 一清 選
【138回浮雲俳句会】 2020年7月
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天賞
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闇に浮く白きうなじや薫衣香
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十 九
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地賞
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遠花火野良着ばかりの形見分け
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春 駒
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人賞
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妖精の艶やかに舞ふ女王花
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とも女
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特選
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江戸城の百代の松土用東風
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あきえ
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単衣着て大奥偲ぶ江戸城址
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勇 平
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夏帽子吹かれて谷の山彦に
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和 女
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ほろ酔ひにもう一軒や暑気払ひ
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一 梲
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どの家も蝦蛄蒸す臭ひ柴漁港
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重 九
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【139回浮雲俳句会】 2020年8月
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天賞
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八月の巨大な火の輪大日輪
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一 馬
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地賞
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大阪城アベノハルカス二つ星
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あきえ
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人賞
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闇揺らす惜別のこゑ秋の蝉
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和 女
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特選
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爽涼の修築重ぬる大阪城
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勇 平
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見渡せば遥かな筑波稲架の波
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春 駒
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日の匂ひ残して納屋の今年藁
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二 祥
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秋日傘稽古帰りの芸妓かな
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三 洋
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あかまんまおさなきパパとママがゐて
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とも女
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【140回浮雲俳句会】 2020年9月
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天賞
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世阿弥忌も人疎らなる金閣寺
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三 旦
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地賞
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松虫やソロはお任せコーラス部
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勇 平
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人賞
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葡萄食ふ一粒づつの黙有りて
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重 九
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特選
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幼き日友とはしごの村祭
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一 梲
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背に夕日父に似てゐる秋遍路
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あきえ
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過疎なれど田の神御座す秋祭
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和 女
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新走り猪口に残りし紅のあと
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二 祥
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嫁ぐ娘の思い出尽きぬ夜長酒
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春 駒
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【141回浮雲俳句会】 2020年11月
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天賞
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左見右見鷹の渡りを待つカメラ
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とも女
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地賞
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波止場にも河豚のモビール下関
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あきえ
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人賞
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冬麗や白亜の天守姫路城
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二 祥
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特選
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冬鷺の狙ひ一閃波の跡
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和 女
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気儘勝手されどここよと炬燵猫
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祥 代
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初曾孫の写真観るにもついマスク
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一 馬
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手習ひの三味線連夜返り花
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春 駒
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熊の出る一丁目一番地に来
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勇 平
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【142回浮雲俳句会】 2020年12月
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天賞
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天狼に吸ひ寄せられし機影かな
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あきえ
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地賞
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方丈や一輪挿しの冬至梅
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二 祥
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人賞
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庭石に紅零す実千両
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とも女
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特選
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龍華寺や読経流れて冬牡丹
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三 旦
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鉢植の寒菊香る無人駅
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十 九
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埋火や北へと夜汽車遠ざかる
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春 駒
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湯たんぽの微温優しき朝寝かな
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三 洋
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【143回浮雲俳句会】 2021年1月
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天賞
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飼ひ慣れし丹頂飛翔忘れしか
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あきえ
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地賞
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厳冬の木々渡るこゑ栗鼠あはれ
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和 女
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人賞
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冬ざれや波打ち砕け空に舞ふ
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一 梲
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特選
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靴と傘庭いっぱいに春隣
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國 眼
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寒の闇明くを待ちわぶ辛丑
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重 九
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竜の玉百寿の恩師逝き給ふ
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とも女
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寒月にひと声残し暁鴉
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十 九
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牡蠣鍋や旧姓飛び交ふ同窓会
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春 駒
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【144回浮雲俳句会】 2021年2月
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天賞
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窯元の唐臼響く日田の春
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二 祥
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地賞
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水温む十指やんはり解かれて
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國 眼
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人賞
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春耕や一畝ごとの深呼吸
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一 梲
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特選
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片口の酒に揺蕩ふ春の月
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春 駒
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薄紙の包む和菓子や朧月
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とも女
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躓きつも生きる幸せ梅咲けり
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祥 代
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春眠の嬰指白しやはらかし
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とも女
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陽が鞣す川面に蝶々生まれけり
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祥 代
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【145回浮雲俳句会】 2021年3月
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特選
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瞬くは師の星ならむ春の宵
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とも女
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花散るや浮雲高くひかりをり
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重 九
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句の道を歩む師の影春の野辺
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勇 平
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眼差しは真直ぐ未来へ卒業す
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春 駒
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道化師の投げ銭帽子に春の雨
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三 洋
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漕ぎ出せば海の上なり半仙戯
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重 九
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春雪の艶めく尾根のうねりかな
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十 九
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亀鳴くや明日のことは明日わかる
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三 洋
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【146回浮雲俳句会】 2021年4月
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特選
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野仏に翼を広げ山桜
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とも女
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切れ凧の自由の空の広さかな
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十 九
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屋根いくつ越え来たりしや花吹雪
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重 九
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散る桜鎮まりてなほ師の気配
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和 女
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チューリップ揺れて園児を招きをり
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あきえ
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【147回浮雲俳句会】 2021年5月
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特選
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縦横に蟻の走りや無言劇
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國 眼
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吹き渡る横浜(ハマ)の三塔聖五月
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二 祥
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薔薇の園肺の底まで香を満たし
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あきえ
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おほでまり闇夜に奏づセレナーデ
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勇 平
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夕映えの帰帆に迫る卯波かな
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和 女
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車庫奥の同居せがむや燕の子
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重 九
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泡沫や遠き指切り初蛍
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春 駒
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立葵美人姉妹の背くらべ
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勇 平
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