（2021年度）
毎月の句会で生まれた秀句です
【148回浮雲俳句会】 2021年6月
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特選
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路地奥の軒向き合ふて吊忍
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二 祥
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かたつむり不要不急の旅にでる
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勇 平
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山門に入れば浄土や時鳥
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重 九
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蚊遣焚く煙の中に父の影
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とも女
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七十路の独り居飾る古簾
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ニ 幸
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万緑に浸り自粛の身をほぐす
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十 九
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暮れ泥む古道の四葩風青し
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とも女
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【149回浮雲俳句会】 2021年7月
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特選
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朽ちかけし苔の札所や蝉しぐれ
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二 祥
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昼寝覚少女は老女に戻りけり
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とも女
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涼しさや真一文字の飛行雲
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十 九
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さわさわと葉音水音川床料理
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二 祥
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二藍の浴衣美人や色溢る
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重 九
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打ち水に濡れた敷石下駄の音
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三 洋
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【150回浮雲俳句会】 2021年8月
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特選
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閉ぢられぬ傘の危ふさ原爆忌
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十 九
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老いらくの夢さまよへる秋野原
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十 九
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野の風を葉陰にとどめ葛の花
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和 女
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老いも末明日の夢追ふ万年青の実
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重 九
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赤蜻蛉遊ぶ園児の輪の中へ
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とも女
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亡き母に尋ねてばかり盆支度
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春 駒
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日と風の織りなす芒銀ひといろ
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祥 代
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白木槿今日の一日を全うす
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あきえ
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【151回浮雲俳句会】 2021年9月
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特選
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秋耕の鍬の捌きや老い自慢
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一 梲
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天国に余席をさがす秋の暮
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勇 平
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日の斑ゆれ人生の午後秋の蝉
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春 駒
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点滅の淡き未練や秋蛍
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十 九
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尺八の首の奏法萩こぼる
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勇 平
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【152回浮雲俳句会】 2021年10月
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特選
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弓なりの浜に秋浪無言なり
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あきえ
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秋濤の光ひと筋玻璃を撒く
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和 女
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行く秋を惜しむ回転木馬かな
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勇 平
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選挙して秋吟行へ急ぎけり
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十 九
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小鳥来る島の楽園疑はず
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とも女
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【153回浮雲俳句会】 2021年11月
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特選
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夕映えの葉裏透きゆく冬紅葉
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和 女
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垣根越しつい長話小春かな
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とも女
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小春日や肺の底まで陽を入れむ
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和 女
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落葉舞ふおもてもうらも見せながら
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とも女
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老夫婦無言の朝餉根深汁
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三 洋
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三浦海岸懸大根が日を弾く
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祥 代
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【154回浮雲俳句会】 2021年12月
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特選
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裾野より空を押し上ぐ冬の富士
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二 幸
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陽をひっぱり風をひっぱり懸大根
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とも女
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野仏のすくっと細身空っ風
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祥 代
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冬鷺や空一片の雲となり
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和 女
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八十越えて新たな友に賀状書く
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一 梲
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恙なく頁に句点除夜の鐘
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二 幸
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冬暁の雲輝けり退院日
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重 九
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【155回浮雲俳句会】 2022年1月
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特選
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雨戸繰る一枚ごとの雪景色
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とも女
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マスクにも百の表情今朝の駅
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あきえ
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雪片を積む大地の黙深し
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和 女
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青空を割って聳える雪の富士
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一 悦
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膳を待つ雪見障子に松の影
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二 祥
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初座敷五黄の寅は一刀彫
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二 祥
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「営業中（やってます）」目立つ看板冴ゆる夜
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一 悦
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【156回浮雲俳句会】 2022年2月
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特選
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大路ゆくいま春風の人力車
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二 祥
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みどり色地に点じたる蕗の薹
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祥 代
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啓蟄や微笑み返す六地蔵
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一 悦
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白梅の咲くまでの黙咲きて黙
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とも女
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早春の光零るる玻璃戸拭く
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とも女
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老梅や幾十蕾む樹のちから
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和 女
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あたたかや三段重ねの日干し亀
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重 九
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【157回浮雲俳句会】 2022年3月
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特選
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春光や干されしシャツの白眩し
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和 女
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遠汽笛栞をはさむ春の宵
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春 駒
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沈丁の色香冷めゆく小糠雨
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三 洋
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春旅や義父の形見の腕時計
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重 九
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蒼天へ羽ばたく如き白木蓮
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和 女
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リハビリのよろめく一歩草青む
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とも女
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春セーター十年物のお気に入り
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二 幸
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【158回浮雲俳句会】 2022年4月
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特選
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戦場に春月重く尖りけり
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とも女
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夕霞遠き連山肩組みて
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とも女
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花見船水脈の光を引きずりて
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とも女
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大藤や大地を掴む根は見せず
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あきえ
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春夕焼零るる光山の端に
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和 女
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【159回浮雲俳句会】 2022年5月
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特選
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大空を譲られはしゃぐ鯉幟
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とも女
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トンネルを出れば眼を射る山若葉
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一 梲
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結葉の濃きも薄きも陽の遊び
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二 幸
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薫風や名刺を捨てて二十年
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重 九
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雨蛙跳んで木の葉に紛れけり
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重 九
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新緑に佇む吾も一樹の葉
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和 女
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濃く淡く煙る山々若葉雨
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和 女
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思ひ出は胸に断捨離走り梅雨
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二 祥
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