（2022年度）
毎月の句会で生まれた秀句です
【160回浮雲俳句会】 2022年6月
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特選
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難問の解けたる朝の立葵
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勇 平
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逞しき蟻は静かに列をなす
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祥 代
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鍵盤に着地乱れて蠅とまる
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勇 平
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口笛に老鶯いくども応へけり
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真 青
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十薬や怪しく闇に浮かびをり
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重 九
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【161回浮雲俳句会】 2022年7月
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特選
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大蜘蛛の八脚支点力満つ
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あきえ
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打ち水に浄土生まるる石畳
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十 九
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一輪車影引く砂場晩夏光
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あきえ
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土用波見つむる漁師深き皺
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三 旦
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滝雲の静寂に座る夏の朝
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真 青
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夕顔や一夜の妍を誰手折らむ
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重 九
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月下美人甘き吐息に酔ふ一夜
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とも女
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凌霄の陽色に染まる露地静か
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和 女
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夏蝶のさらはれてゆく風の跡
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和 女
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【162回浮雲俳句会】 2022年8月
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特選
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くぐり戸の色なき風や尼の寺
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二 祥
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西瓜割る百寿の母の声高き
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十 九
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沈む日の色ほんのりと穂草波
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十 九
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いなびかり一筆書きの右下がり
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國 眼
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戯れて風となりゆく秋の蝶
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とも女
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瀬の音に深い眠りや秋の宿
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一 梲
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卒寿には卒寿の気合西瓜割る
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とも女
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【163回浮雲俳句会】 2022年9月
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特選
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ゴンドラの振る手返す手大花野
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とも女
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堂裏に猫の道あり秋の暮
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二 祥
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月山の駒の嘶く花野かな
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二 祥
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竹の春伸びて少年声変はり
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祥 代
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軽やかな庭師のさばき天高し
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一 梲
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虫の音も違う国葬西東
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十 九
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木の実落つ鎌倉殿の夢の跡
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勇 平
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【164回浮雲俳句会】 2022年10月
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特選
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レンズから鶲迫るやみずの谷
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國 眼
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なんだろ坂木の実踏む癖やみつきに
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とも女
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秋気澄む麒麟の首は空を分け
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一 梲
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清秋の谷を貫く鳥のこゑ
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和 女
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赤蜻蛉しばし黙想シダの谷
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あきえ
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【165回浮雲俳句会】 2022年11月
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特選
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先譲る杖突く同士小春風
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真 青
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丸き背に小春担ぎて歩む夫
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とも女
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諸磯の富嶽隠すや時雨雲
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國 眼
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子ら燥ぐ落葉時雨の並木道
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とも女
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夕暮れの黒き鳥影木守柿
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和 女
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【166回浮雲俳句会】 2022年12月
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特選
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はんなりと障子明りに観世音
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祥 代
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ボロ市や人待ち顔の古こけし
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二 点
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払暁の明かりほのかや霜の華
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十 九
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着地してなほ音転（まろ）ぶ枯葉かな
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あきえ
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大原の角なき野辺や雪明り
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二 祥
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機の明かり冬の星座に埋もれけり
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重 九
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凍鶴の脚一本の四次元
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十 九
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【167回浮雲俳句会】 2023年1月
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特選
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浜どんど達磨を舐める火炎（ほむら）かな
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重 九
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仕舞湯の曇る窓にも雪明り
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二 祥
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淡々とありのまま生き春を待つ
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一 梲
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裸木の言ふ生きるとは耐えること
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十 九
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晩学の書を繙くや冬木の芽
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二 祥
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寒晴やむさし野走る送電線
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二 祥
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よちよちと笑顔のくるよ四温晴
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真 青
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【168回浮雲俳句会】 2023年2月
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特選
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延々と後ろ手の婆麦を踏む
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二 点
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残照の川面に醸す余寒かな
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十 九
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下萌や燥ぐカラーのスニーカー
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とも女
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春告げる色とりどりの和菓子かな
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重 九
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芽吹かんと雨に和らぐ枝の先
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とも女
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春陽や寄せる波間の白砂踏む
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一 梲
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【169回浮雲俳句会】 2023年3月
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特選
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薄絹の雲を褥に朧月
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十 九
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浮雲の流れは永久（とわ）に卒業す
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國 眼
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春障子役者気取りの猫歩く
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十 九
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水筒も財布も忘れ春意かな
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國 眼
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山笑ふ揺るる二の足かずら橋
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二 祥
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陽春やパステルカラーの花売場
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祥 代
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春耕や富士の遠景ひと呼吸
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一 梲
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春風を鞄に詰めて上京す
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二 祥
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【170回浮雲俳句会】 2023年4月
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特選
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夫雲に花の下より西方へ
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あきえ
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信濃路の遅き目覚めや花林檎
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和 女
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貌鳥や赤き反橋かすめ飛び
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三 旦
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列島は浮かぶ花籠愛し国
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三 旦
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散り残る花思ひやる鳶の笛
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十 九
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藤の花白磁に描く筆の跡
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和 女
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【171回浮雲俳句会】 2023年5月
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特選
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ここからは紀ノ川となる花蜜柑
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二 祥
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しなやかに川風躱す夏燕
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とも女
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大揚羽また舞ひのぼる武者返し
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十 九
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夏帽子六つ詰まるや縄電車
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重 九
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潮風を切り裂く飛翔夏つばめ
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和 女
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