（2025年度）
毎月の句会で生まれた秀句です
【194回浮雲俳句会】
2025年4月
| 特選 |
疎水いま点描のごと花の雨 |
二 祥 |
| 窓越しの唯一片の花ひらり |
二 点
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| うららかや老人ホームのわらべ歌 |
とも女
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| どの花も満開の時ありにけり |
えいこ
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【195回浮雲俳句会】
2025年5月
| 特選 |
隠田の谷を包みし夏の霧 |
二 祥 |
| 口五つ巣から落つるな燕の子 |
重 九 |
| 初夏や腕（かいな）まぶしき交差点 |
栄 子
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| 傘ぶつけ合っての下校若葉雨 |
とも女
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| 遠雷や急ぐでもなし老いの道 |
十 九
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| 妻を撮るピントの先に薔薇の花 |
一 梲
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| 楠若葉ひかり噴き出す千年樹 |
あきえ
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| この軽さ少し遠くへ更衣 |
重 九
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【196回浮雲俳句会】
2025年6月
| 特選 |
浴衣着にたわむ老躯を包みをり |
とも女 |
| 核家族パセリ一株繁らせて |
祥 代 |
| 友逝きぬ禁酒は反故に梅雨入りす |
一 翁
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| 天覧の星消え落ちて走馬燈 |
十 九
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| 枇杷たわわ独りぼつちの媼かな |
重 九
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| 湖風のあをあをとして夏料理 |
とも女
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【197回浮雲俳句会】
2025年7月
| 特選 |
やはらかき昭和の風や古団扇 |
とも女 |
| 炎昼や托鉢笠の動かざる |
栄 子 |
| 夏の雲並ぶ数多のスフィンクス |
二 点
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| 喉つるり夏大根のおろし蕎麦 |
二 祥
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【198回浮雲俳句会】
2025年8月
| 特選 |
秋海棠ひとへまぶたの地蔵さま |
栄 子 |
| 太陽にベール掛けたき秋暑かな |
とも女 |
| ふるまひの杉箸香る盆の膳 |
二 祥
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| 蝗捕り昭和貧しくたくましく |
とも女 |
| 日の沈む色に薄らぐ残暑かな |
十 九
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| カンナ燃ゆペリー来航せし浦に |
栄 子
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| 満々に屋根越へ出づる盆の月 |
祥 代
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