【第81回】H26年7月
天賞
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青鷺の身動ぎもせず像のごと
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好 童
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地賞
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利根川の夜風に傾ぐ月見草
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一 幸
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人賞
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雨あとの蜘蛛の囲パールのネックレス
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とも女
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特選
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大利根に仕掛けられたる鮎の簗
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祥 代
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利根川は暴れ太郎や鮎走る
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国 眼
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利根川に連なり浮かぶ雲の峰
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十 九
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海の日やイージス艦を洗ふ波
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一 馬
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馬車道をつなぐパレード独立祭
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岩 介
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地震に逝く子に会ふ大祭恐山
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二 祥
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遠雷や蔭を引き連れ近づきぬ
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勇 平
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【第82回】H26年8月
天賞
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水たたき命をつなぐとんぼかな
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国 眼
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地賞
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銀河濃し賢治遊びし大宇宙
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一 紀
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人賞
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嵐過ぎかすかに聞こゆ虫の声
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好 童
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特選
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天の川父母の姿絵太く濃く
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祥 代
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銀漢に聴く遥かなる時の音
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十 九
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諍ひのとぎれし黙の虫の闇
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重 九
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虫の音を聴きつうたた寝二度三度
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一 梲
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俳句歴いまだ十年秋の夜
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勇 平
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遠望の六十九階終戦日
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一 馬
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白波の弾けるしぶき秋の虹
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とも女
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【第83回】H26年9月
天賞
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阿武隈川月も哀しや三年半
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好 童
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地賞
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秋爽や錦織圭の織る錦
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一 馬
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人賞
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風の描く「八岐大蛇」芒原
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十 九
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特選
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北流の阿武隈沿ひに早稲を刈る
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一 幸
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粧ひし安達太良映す阿武隈川
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一 紀
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銀河の夜北上つづく阿武隈川
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岩 介
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阿武隈の川原に集ふ芋煮会
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重 九
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芒の穂くすぐり合ふてをりにけり
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国 眼
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夕映えに火花を散らす芒かな
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とも女
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かくれんぼ芒ヶ原に人の影
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一 梲
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摩尼ぐるま廻せば丘の大花野
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勇 平
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【第84回】H26年11月
天賞
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頼朝が馬を下げたる馬入川
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重 九
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地賞
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ふり向けば「枯葦のうた」相模川
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和 女
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人賞
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面構へまだ残りたり枯蟷螂
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一 梲
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特選
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散紅葉海へ届けリ相模川
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三 旦
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甲斐相模小春を繋ぐ相模川
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十 九
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村時雨乗せ相模行く馬入川
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一 馬
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厄除けの大社に秘そと枯蟷螂
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勇 平
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悲しげな声谺せり冬の鹿
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とも女
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冬空を独り占めせる鳶かな
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祥 代
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菅笠に落葉ひらひら大手門
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國 眼
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【第85回】H26年12月
天賞
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図鑑見て児等「かはいい」と木莵の耳
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一 馬
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地賞
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侘助や白き鈴の音こぼれをり
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和 女
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人賞
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鐘なるやそつと紅さす雪女
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一 紀
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特選
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木菟の闇に張りつく高野山
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勇 平
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木菟の声途切れ途切れの山家かな
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とも女
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木菟の耳闇の奥へとかたぶけり
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国 眼
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雑音に羽角は貸さじ五郎助
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十 九
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山小屋に五郎助たづねきたりけり
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一 幸
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木菟の眼光炯々闇深し
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祥 代
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福求め小さき熊手を飾りけり
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好 童
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牡蠣小屋の主人広島訛りかな
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重 九
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【第86回】H27年1月
天賞
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人類の冬芽見つめるマララの眼
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一 馬
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地賞
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蠟梅や写経の穂先整へり
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重 九
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人賞
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寒月とタワー向き合ふ無言劇
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十 九
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特選
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夕時雨漁船運河に灯を連ね
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勇 平
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二人旅小樽運河の寒昴
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国 眼
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冬日浴び野島運河に舫ひ舟
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一 梲
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工場の冬燈映して運河かな
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一 幸
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南京梅未の刻に艶増せり
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祥 代
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潮の香に気高く咲けり野水仙
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和 女
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大寒の空も心も透きにけり
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ニ 祥
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海に立つ鳥居火のごと寒落暉
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とも女
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【第87回】H27年2月
天賞
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嫁ぐ娘に母の想ひや梅の衣
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和 女
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地賞
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雛飾る親子の会話はずみゐて
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好 童
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人賞
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添枝に樹齢ゆだねし臥竜梅
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祥 代
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特選
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富士からの雪解たゆたふ酒匂川
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一 馬
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雪代をあつめて猛し酒匂川
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とも女
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酒匂川水の中にも猫柳
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三 旦
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梅が香や爆笑の渦猿の芸
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国 眼
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春の夢羊百頭むらがりて
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勇 平
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麦踏めば土の命よ高嶺星
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十 九
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義経の腰越状や白魚飯
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重 九
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愛しさを乗せてふんわり春の雲
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一 梲
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【第88回】H27年3月
天賞
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筆先の釉に亀甲の春染めり
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和 女
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地賞
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亀鳴くや地球蠢く日はいつぞ
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勇 平
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人賞
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残雪の山河まばゆし信濃川
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とも女
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特選
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野に里に春風連れて信濃川
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一 梲
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雪代の幾川連ね信濃川
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二 祥
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春霞絹をまとひて信濃川
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祥 代
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春霞のたりのたりと信濃川
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岩 介
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一条の雪解肥りて信濃川
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一 紀
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当番の箒の先の余寒かな
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一 幸
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モノレール曲がれば富士の春深雪
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十 九
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ウクライナ亀鳴く日々の早かれと
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一 馬
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【第89回】H27年4月
天賞
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さくら道追ひかけつこのランドセル
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国 眼
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地賞
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たはむれて落ちる気もなし春の雷
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とも女
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人賞
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虚子の忌や大椿もて鎌倉へ
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祥 代
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特選
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手桶にも桜蕊降る染井墓地
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一 馬
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鑓水に昔を偲ぶ御所桜
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十 九
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さまざまな出合ひと別れ桜咲く
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二 祥
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あなかしこ御衣黄桜の泥牛庵
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重 九
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あちこちの桜とことん賞でるなり
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一 梲
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朧月波間にゆれる屋形船
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好 童
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花林檎遠き記憶の『若菜集』
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和 女
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一弁の庇つきいづ紫木蓮
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勇 平
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【第90回】H27年5月
天賞
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万緑や地球の青の深まれり
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重 九
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地賞
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でで虫や書棚に眠る太宰の書
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勇 平
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人賞
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若葉風揺らぐ鏡の小宇宙
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和 女
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特選
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青鷺の貴婦人のごと侍従川
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祥 代
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照手姫偲ぶ蛍や侍従川
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好 童
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万緑の尾根に添へたるはぐれ雲
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一 幸
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万緑の御巣鷹尾根へ粛々と
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一 馬
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七十五重ねし命書を曝す
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一 梲
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青鳩の翔ぶ万緑のうねりかな
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十 九
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燕の子新風として街を飛べ
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一 紀
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なびかずにひたすら天へ今年竹
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とも女
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