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掲載:2026.03.26
(2026年度)

 毎月の句会で生まれた秀句です

【206回浮雲俳句会】  2026年4月
 特選  靖国の桜に軍靴の音微か十 九
 小(ち)さき靴揃へ置かるる花見かな栄 子
 行く春やまた九条を音読す一 翁
 学び舎の窓覗き込む若桜二 点
 石垣の目地にも確と百磁草(はこべぐさ)あきえ
【207回浮雲俳句会】  2026年5月
 特選  ひら仮名の詩を書く水面みずすまし十 九
 伽羅蕗の日ごとに味の深きかな二 点
 白シャツや笑ひこぼるる下校道重 九
 色変へて木ごと若葉の命萌ゆ十 九
 薫風を中東にこそ届けたしあきえ
 姫女苑門扉であったものの錆繁 茂
 人はみな一日老いてこどもの日繁 茂
 中三の学力テスト初夏の窓あきえ
 鯉幟列なす口の太さかなあきえ
 文庫本開く老人バスすずし栄 子
【208回浮雲俳句会】  2026年6月
 特選  アイスティー互ひの暮らし触れぬまま栄 子
 梅雨晴れや八十路すぎての勝負服一 翁
 捩花の二本寄り添ふ広野原あきえ
 愛車との別れ惜しむや梅雨晴間重 九
 翻車魚の肝コリコリと梅雨入りす一 翁
 あめんぼや木立映して不動池二 点
 強く生き優しく老いて夏座敷祥 代
 爺の手をほどき蛍を追う一途十 九
 免許証返納迷ふ梅雨晴間二 点
【209回浮雲俳句会】  2026年7月
 特選  捥ぎたての光るトマトや朝の膳重 九
 古代蓮開く音待つ朝まだきあきえ
 朝涼や鳥語飛び交ふ庭木立重 九
 青空に電線のこし夏つばめ栄 子
 短夜に覚めては思ふ余生かな十 九
 片蔭に入りて初めて雲見上ぐ繁 茂
 AIは情を知るや蚊遣り豚一 翁
 糸切り歯とふ言葉聞く涼しさよ栄 子
 万緑の我もその中緑なり祥 代
【210回浮雲俳句会】  2026年8月
 特選  飛び入りも心ひとつに踊の輪和 女
 白き家具の白きを磨き涼新たさきこ
 西瓜割り好きなあの子へ電車道一 翁
 一山に朝かなかなの別れかな栄 子
 太陽の赤味を孕み大西瓜さきこ
 信州は彼方此方に蕎麦の花祥 代
 女衆(おなごし)の口紅ひらく阿波踊り繫 茂
 昨夜(よべ)の雨地に染み込めり広島忌栄 子
 盆の月幽かに聞こゆ父母の聲祥 代
 天高し鳥取砂丘駆け上る一 梲
 「自愛を」と竹馬の友や秋暑し二 点
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